いぬいりんこ

心から嫌な主人公
なのに… 読み終わった後に、その感情が載らない。 自分の中の嫌な部分を、そのまま丸ごと引きずり出して、手に載せられる。 その真っ黒なものを見ながら、ああこれか… わかっている、変わらない嫌なもの。でも変わらなくてもそれでも丸ごといいと言われているようで。また読み返す。 からりとした風が吹いてくるような作品。

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