冒頭とエンディングがとても好み
 餡子を木杓子で混ぜる音で、冒頭から作品の中枢である「作業場」に意識を引っ張り込まれるこの作品。小説としてはあまり取り上げられない「和菓子職人」の世界に読む気持ちをなだれ込ませると、そこからは老舗を受け継ぐ誇りと気質や信念でままならない事実に葛藤する登場人物たちのヒューマンドラマから、私は抜けられなくなっていました。まさに「一気読み」。  全てのキャラクターが、今は亡き「先代」に思いを馳せながら何処か心の大事なところに抱えていることが描写の裏側から伝わり、心がほんわりとしました。  好転する未来を感じさせるエンディングは、さまざまな種類の愛を感じさせるもので、読後感がすごく良かったです。  名作だと思いました。  素敵な作品、ありがとうございました!
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トコダさん、作品を拾い上げて読んで下さってありがとうございます。 個人的にも気に入っている作品なので、評価していただけて嬉しいです。また執筆の意欲をいただくことができました。
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本当に素敵でした。 冒頭の描き方、緻密に調べ上げられた上で描写された世界観、ラストにおとずれる人間ドラマの結実と未来。 もうやられてしまいましたよ私w Twitterの方でも取り上げて呟かせていただきました。 素敵な作品、ありがとございました!
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