藤村げっげ

ラグビー選手のリアル!魂のぶつかり合い!
こういう作品を読みたいと、ずっと思っていました。 相手を力で押し込むド迫力、緻密な戦略、熱い友情を描いたラグビー小説です。 スクラムを組んだ時の鼻息、ユニホームがちぎれんばかりの握力、相手ディフェンスを突破したときの爽快感。フィールドで見ているかのようなリアルな魂のぶつかり合いに、心震えました。 ラグビーの面白さは、ポジションそれぞれで個性が違うこと。 ざっくりいうとFW陣とBK陣に分類されますが、実際には15人の選手一人ひとりに求められる役割やプレーが違います。 だからこそ互いを尊敬し、信頼しないといけないというのに、主人公と富阪のように険悪な雰囲気になってしまうのも部活の「あるある」。プレーだけでなく、未熟な高校生の内面まで丁寧に描いています。 井本や畠田、左門といった他メンバーも大好きです。みんな歯を食いしばって、体を張って、ボールを繋げていく。その真っすぐさがいい。 ラグビーはポジションの性質上、どうしてもウィングやフルバックが注目されがちですが、こういう「縁の下の力持ち」や「司令塔」もかっこいいんです。One for all, All for one の精神でチームを支えてくれる彼らを、誇らしく思いました。 ラグビーが好きな人も、ルールがよく分からないよって人も、ぜひ読んでみてください。 屈強な体がぶつかり合うバチッという音、フィールドに鳴り響くホイッスルの音。きっと聞こえてくるはずです。
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なんて素敵な感想を! ありがとうございます! ラグビー書こうと思って、最初はウイングを主人公にしようと思ったのですが、あえてフロントロー中心のお話にしました。それを受けとめてくれてめちゃくちゃ嬉しいです😃
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そうだったのですね!笑 ウイングが主人公なら、ものの見方、戦術の立て方がまた違ったかもしれませんね。 それにしてもこのリアリティ! スクラムを構成する一人になれたみたいでした!!
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