佐古見 真佑

等身大の、大人の青春恋愛ストーリー!
小説を読む醍醐味のひとつに、物語の追体験ということがあると思います。 私はきゅんとする物語も大好きなのですが、そういうのを楽しむには若者が主人公の青春恋愛物語を読むしかないと、思っていたのです。 でも、そうじゃなかった! この物語の主人公はアラフィフです。 30年の時を経て再会した二人はその分人生を重ねて来たけれど、恋心については時が止まったまま……。 大人でありながらピュアで本当に初々しい恋が、ハッとするほどの美しいシーンで切り取られています。 若者の物語を青くて可愛いなあと上から見るのではなく、悩んだりためらったり、失敗を誤魔化す言い訳だけは上手くなっていたり……。30年分大人になった器用さ、不器用さが等身大で、ああ、まさに大人による大人のための青春恋愛物語だなぁと思いました。 作者さまはニッチだと仰っていますが、私のようにストライクな年齢の読者から言わせてもらえば、こんな物語が読みたかったけれどなかったのです、書いてくださってありがとうと言いたいです。 最後の2ページ、物語に深みが出て好きでした。さすが弥久莉さまだなぁと余韻に浸れました。
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佐古見さま ふと思い立ちベリカ様のコンテスト に応募した時は、こんな嬉しい感想 をいただけるなんて思ってもみませ んでした。 アラフィフ世代の恋や人生の悩みを 書いても読んで貰えないだろうと どこかで諦めていたので……大人の ための大人の青春恋愛物語と言って いただけて、本当に胸がいっぱい です!! 表紙文にも嘉一のセリフにも書き ましたが「通り過ぎた人生がある から今がある」んですよね。 30年前の別れは切なく悲しいもの だったけれど、その後の人生を別々 に歩いてきて二人が成長したから 再び運命に引き合わされる。 こういう事って物語の中だけじゃ なく、リアルでも普通にあるんじゃ ない
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