Stardustdesert

こんなことを考えた。言葉は、「人名」や「地名」になると、その人や土地を区別するための「記号」になるので、その本来の意味を失う。 例えば「田中」とは、文字だけを捉えれば「田んぼの中」という意味であるが、田中さんという人を区別する人名として用いた時もはやそこにその意味はない。 言葉はいつからそうなるのか。 昨今話題の「ロシア」は、古くからあるあの場所の地名だが、「ソビエト」とは「委員会、評議会」というような意味で、「人民の委員が国家を構築する」というような革命の意思表示として「評議会共和国」というような意味合いでつけた国号が「ソビエト共和国」である。しかし、これが解体したのは私が3歳ごろだったが、その後も大人たちはしばらくロシアをソビエトと呼んでいて、もはやこれは「地名」となっていた。

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