ॐ徐清

暗い記憶の先――破壊と再生、愛、そして人生の気づきの物語。
二度読みました。 二人の関係性は勿論、一人一人の人生と個性がじっくり描かれていると感じます。 何より「トラウマ」。 人の一生を左右するその「暗い記憶」と向き合い、成長していく主人公達の強く美しい姿勢に心を奪われました。 ボーイズラブものの中には幸せな恋愛だけをピックアップする作品もありますが、この作品は違います。 男女問わない普遍的なテーマを核としているので、心理学や哲学(特に仏教学)の啓発本といっても頷けると思いました。 それでも、一番は二人の熱々の関係✨ 闇を乗り越えた二人の光ほど強いものはありません。 二人を互いに引き寄せる力に納得しますし、その後のラブラブも「ほんと、本当に幸せになってほしいから……、」という感じで全方面から応援したくなります。 途中に辛い描写がわんさか出てきて苦しくても、最後にはちゃんと報われて癒やされるお話です。 ここまで描くのは大変だったと思います。 素晴らしい作品をどうもありがとうございました✨✨
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二度の読了、本当に有難う御座います<(_ _*)> 仏教に関する解釈は一部自流なため、本当は書くことに躊躇した場面が多数あります。 種子に関することなどがそうで、先天的なものと後天的なものが本当にそうなのかは分かりません。分からないながらも、自分がそう感じるままに書いてしまいました……。 空に関することも同等で、本質的に掴んでいるのかは分かりません。しかし、トラウマとして残った過去の記憶や人間が根本的に忌避してしまうようなものの裏やその奥にこそ、何かがあるような予感がしていて、そこを恐れず観察し続ければ、まさに空のような状態。目の覚めるような、広がりのある穏やかな世界が待っている。
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魂のこもった作品に出会えて幸せです。 深い哲学をありがとうございます(*˘︶˘*).。.:*♡
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