https://estar.jp/novels/26180935  新春企画。後半は一月~二月の予定 □前書きの文章より  ここにエブリスタで作家、エッセイスト、写真家として活躍する西令草氏が発表した写真がある。  写真を見ても分かる通り、楓の葉というものは、落ち葉になっても美しい。  私たちも楓のように、例え何歳になっても輝いていたい、前向きに旺盛に進んでいきたいものである。  そしてそれを実現させるのが「教養」ではないだろうか。  池田敬正、佐々木隆璽の両氏は名著『教養人の日本史』(社会思想社現代教養文庫)で次のように「教養」について定義しておられる。 <教養というものは、常日頃から他人にひけらかしたり見栄をはるものではなく、さあここで右するか左するか、あるいはこの一戦を譲るなら日本人としての誇りが失われかねない、そういうときに初めてピカリと輝きはじめるもの、そういうものではないだろうか>  「教養」を身につけるのに若さも老いもない。  そして近代日本文学というものは、「教養」がザクザクと埋まった宝の島である。  こんなにも面白くて時間を忘れ、知らず知らずのうちに心を豊かにし、希望と成功への道筋を教えてくれる宝を見つけ出さないのはあんまりにも残念ではなかろうか?  このシリーズは、僕らに役立つ「教養」が簡単に掘り出せる宝の地図として作成してみた。                                 倉橋 (付記)  この企画は児童文学を志していた頃より、ずっと企画を考えていたが、西令草氏の写真を見たことをきっかけに取り敢えず第一巻前半部分を完成させた。  全五巻から十巻程度で完結することをめざしているものの、第二巻以降の公開は全く未定である。西氏にはご迷惑な話と思うが、全集完結のおりには是非とも推薦文を書いて頂きたいと願い出て、快く承知して頂いた。何年先になるか分からないが、是非推薦文を頂ければと思っている。 〇前半 ①前書 ②近代日本文学の流れ ③谷崎潤一郎略歴 ④名作鑑賞『細雪』(抄) ⑤谷崎潤一郎のエピソード1 谷崎と妻の松子と秘書・末永泉 ⑥名作鑑賞『文章読本』(抄) ⑦谷崎潤一郎のエピソード2 谷崎と北原白秋
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