さみしいけれど、奇跡はある
読み切ると、思ってた以上に重たい話なんだけど、でも救いはあり、奇跡はたしかにあるのだと思える作品。 暗いっちゃ暗いんだけど、読後感は「良かった。これで幸せになれる」と信じさせてくれる説得力がある。 奇跡ってなんだろうなって、思う。ありえないこと、と自分なりに答えを出してみるけれど、物語において、私はそこに「しあわせであること」が不随している気がする。この作品はまさにそれに焦点があってるのだと思う。 ハッピーエンドを疑わないでいられる安心感。描かれない物語の終わりの向こう側が、それで満ちていると信じさせてくれる良作。 文字数的な関係で、もう少し続きを読みたい気に駆られるけれど、それでも優しさと思いやりに溢れた物語だと思う。 読んでる時の切なさや、真実を知った時のやるせなさも見事に昇華してくれる奇跡の物語! 短いながらも読みごたえがあった!
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