しのき美緒

緊迫した空気感と、与えられない答え
月光のもとで語られる一人芝居。なんだか古代ギリシアの劇場で、上のほうから演者を見下ろしているような気分で拝読いたしました。 さて、日本語には「ん」で始まる言葉はありません。作者さまも知って書いたのでしょう。 主人公がないものを求めた理由はなんだったのか、作者の意図を考えました。二つあると思いました。ひとつめ。作者様は「明快な答えが見つからなくても、探すことをあきらめないで」と願っているのだと感じました。 二つ目。自己肯定感の高いひとほど実際には等身大の自分が見えていなかったりします。作者さまは本作でそれに警鐘を鳴らしたのでしょうか。達成は自己満足にすぎないのではないか、常に第三者の目線でものをみることを忘れないようにしよう。 そんな作者様の声が間近で聞こえました。自分も時々は自分を客観視することをこころがけたいと思います。 良作をありがとうございました。
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しのき様 この度は素敵な感想いただきましてありがとうございます🙇 仕事をしながら創作活動を続ける中で、何度もぶつかる壁に対して、自分なりに納得ができたらなと思いながら書いた作品でした。 タイトルは特に気に入っているので、考察して頂けてとても嬉しかったです!
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