稲着よふみ

付加価値のついたボールペン
トピック「小道具にこだわる作品を募集」への書き込みありがとうございます。 仲良くなるきっかけが「クラスメイト」ではなく「ボールペン」なのが印象的でした。 本文を読むうちに、自分の筆箱も、クラスメイトの筆箱も、教室の床によく落ちたことを思い出しました。それくらい情景描写が丁寧で共感します。 微笑ましい二人だと思ったのもつかの間、転校という急展開が訪れて、胸が締めつけられました。たった一歩なのに尻込みしてしまうというところに、幼い恋ゆえのやるせなさが詰まっていました。 その後は家庭の温かい日常が描かれていて、思わず目を細めました。 それと同時に、期待と不安を抱きながら読み進めていました。夫は名前で書かれているのに、妻は「妻」で統一されていたからです。9ページ(最終話)でようやく名前が出て安堵しました。 また、その前の8ページも心に残っています。 二人のやり取りはもちろん、宏基がボールペンをどれだけ大切に扱ってきたのかがわかって、胸が熱くなりました。 特に、ボールペンのことを「『青春』の伴走者」と表現しているところが好きです。 トピックにて素敵な作品をご紹介いただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。
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お読みいただき、こんな短い作品に丁寧で真摯な感想をいただけたことがとても嬉しいです。 「青春の伴走者」は自分でも結構気に入っているので、そこがまた感激です。 本当に、素晴らしい感想をどうもありがとうございましたm(__)m
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