南波 碧

悲しい現実と、童話のようなお話が交錯する物語。
遅くなりましたが、執筆お疲れ様でした。 最初、『おかやんを熊にする』と聞いた時、どんな物語になるんだろうと想像がつきませんでした。 香絵がこの世に存在する前の姿……その姿で愛する人の子ども時代に会いに行く…… 素敵な発想! そして、成長の段階を隣で見ていられる。良いなぁ…と思いました。 絵を描くのが得意だったご主人から教えて貰った事を、クマのカヤンが幼いヒロヨシに教える。 大人になったヒロヨシは、それを後に出会った香絵に教える。 これもメビウスの輪みたいですね。 出会いの不思議…… もっと早ければ結ばれたのに、とか、 その人と結ばれなかったからこの人に出会えた、とか、 人によって千差万別の出会いと、別れがある。 結ばれたのに、悲しい別れが… …というのは、香絵だけでなく、彼が残して来た妻子も同じだと。そちらにも想いを馳せてしまう。 早過ぎる別れだったけど、彼の遺したものはとても多く、そして大きい。 物語の中の香絵は、彼の成長する姿に会えて、幸せだったと思う。 そして彼はずっと空の上から見守っていてくれる。 悲しいけれど、希望を見いだせる素敵な物語に涙しました。 クマのカヤンとヒロヨシくんの廃工場での毎日も、童話を読んでるいるようで……。 『廃工場』などと殺伐とした場所を、温かなイメージに塗り替え、素敵な物語を紡いでくれた……流石、福子さんだと。 温かな物語をありがとうございました。 未読の方は、是非!!
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碧さん、レビューありがとうございます😊✨ これは、おかやんが『好きに書いていいよ』と言ってくれたから出来上がった物語です。 おかやんのノンフィクションの作品を読んで衝撃を受けたし、その後のエッセイもしっかり読ませてもらって、二人の関係を考えて創作を足しました。 温かな物語に仕上がっていると言ってもらえて、よかったです😊
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