https://estar.jp/novels/25829005  こんにちは。1400☆を超えました。小説や映画で有名な「八甲田山雪中行軍遭難事件」について、遭難の経過と遭難を元につくられた歌曲や小説、映画、テレビドラマ、テレビスペシャル、ラジオドラマを紹介しています。  最近、1977年の映画『八甲田山』がエブリスタで話題になっていましたので、ちょうどよい機会ですので、エッセーの要旨を一部分ります。詳しくはエッセーで!  新田次郎の小説『八甲田山 死の彷徨』とその映画化『八甲田山』で描かれた行軍開始までのエピソードは殆ど全てフィクションです。  冒頭、陸軍第八師団が第五連隊と第三十一連隊を呼び出し、八甲田山の雪中行軍を促す呉越同舟のエピソード自体、完全なフィクションです。  行軍出発前に第五連隊の山口大隊長(山田大隊長)が神成大尉(神田大尉)の進言をことごとくはねつけるエピソードも全てフィクションです。  こうしたフィクションが数多く挿入されているあたり、作者の新田次郎がそれほど資料調査などしていなかったことを示しています。  なお小説でも映画でも、第八師団の大佐が「ロシアとの戦争を控え、八甲田山で雪中行軍を行う意義」なるものをくどくどと説明していますが。これは遭難に遭った第五連隊が提出した計画書の中の「八甲田山で雪中行軍を行う目的」を新田がそのまま丸写ししています。  第五連隊の計画書の「行軍目的」の部分については、 「最初に『今年は八甲田山に行って温泉に入って帰ろう』という計画があって、それに辻褄を合わせただけのお粗末な内容」 と少なくない研究家から指摘されています。「牽強付会」の度が過ぎるという訳です。新田はわざわざそれを軍上層部の発言にすり替えているのです。  新田次郎の小説や映画化がもはや「トンデモ」の対象ではないかとさえ思えてきます。  別の言い方をすれば、 「このレベルの資料調査でも大ヒットする歴史小説を書ける」 と大きな希望をエブリスタの投稿者に与えてくれるかと思います。  青森県の歴史研究家、出版社を経営していた松田弘州先生の直話 「新田は歴史なんか調べとらんよ。都合のよい部分をうまく利用しているだけだ。堅苦しく考えなくても大丈夫。歴史小説は書ける。頑張ってみなさい」
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倉橋さま。 ありがとうございます。 映画は無茶苦茶な命令を出したり倉橋さまから、フィクションだから、とお聞きしていたので、そうなんだなって思って観ていましたがとにかく悲しくなりました。 あの方たち、お名前は変えてありましたけれど、該当される方たちは嫌でしょうね。 まだまだたくさんの方々があれが本当だと思っているんでしょうね。 色々ありがとうございました。
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