https://estar.jp/novels/26192471  最新作です。90☆になりました。「みちのく年の差遠距離恋愛ミステリー」の第四作目です。  この作品については、今回久しぶりにコンテストに応募しました。  どうしても最高一位を獲りたかったのでストーリーは三回直しました。「箱書き」をつくってそれから第一稿を完成させましたが、その時点で二万字を超えていました。それを八千字にしたので殆ど別の小説となり、通俗的な内容になったと思います。本来のテーマだった謎の女性の独白部分の五千字を四百字に削り、「ムー」「トワイライトゾーン」のスクラップ、南山宏氏などの著作を元に書いた新型兵器の説明部分の三千字は一行になりました。  結局、二位で終わり、自分の中では終わった作品ですが、☆などで応援頂き、誠にありがとうございました。  完成稿ではものすごく省略しましたが、「箱書き」段階でのクライマックスシーンです。 □深夜。「八甲田山雪中行軍遭難事件」の後藤房之助伍長の記念像。謎の人物「アリマ」が銅像の前に立ち、煙草をつけようとライターに火。松山警部が浮かびあがる。 「ここは禁煙ですよ」  アリマは銅像の背後に移動し、ピストルを構える。 「みすぼらしい日本人ども!」  隠れていた三人の部下と共にピストルを撃ちまくる。部下のひとりは後藤伍長の銅像によじのぼり、そこから刑事たちに向かって撃つ。  バトカーの陰に移動する松山警部や獅子内記者。  警官隊を乗せたトラック。二十人近い警官が下りる。続いて三枝彩良刑事が下りると、拳銃を後藤伍長の銅像に向ける。銅像によじのぼっていた部下が悲鳴と共にずり落ち、地面に投げ出され動かなくなる。  彩良の拳銃で残る二人の部下も地面に倒れる。  逃走を図るアリマ。無数の銃弾を浴びた銅像がグラグラと揺れ始める。そのままゆっくりとアリマの体の上に落下。銅像の下敷きとなり、傷だらけになったアリマ。 「お願いです。助けてくだされ。みなさん、お願いです。助けて……」  獅子内記者が冷たく見下ろす。 「僕らはあなたの本当の名前を知らないが、あなたは僕らの名前を知っている。みすぼらしい日本人ですよ。さあ、何度も繰り返してください。さあ、早く」  アリマの苦痛の表情。  読まれた方はよかったら完成稿と読み比べてください。  
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