最後まで。
作者様にあまり無いイメージのジャンル、新作は現ファンという事で読む前からワクワクでした。 5歳の甥っ子を預かる男が、迷い込んだショッピングモールの迷宮。不思議体験の連続ののち、終盤でその理由が明らかになります。 お話のメインはこの後半のファンタジーパートではあると思いますが、前半の「らしい」描き方や終盤の感情を揺さぶる展開の印象が大きいお話。 最後まで読んで総合的に複合的に読むのがこの短編の正しい読み方です。 「え?何?」という展開の意味が分かった時の沁みるような感動のまま、じんわりと良い読後感が得られる現ファン。とても面白かった! 惜しむらくは、恐らく二人の心理描写をもう少し描きたかっただろうな、という点でしょうか。サイズの問題だと思いますので仕方のないことですが、『潜り込ませた綻びの心』の暗喩としてタイトルに含ませた「複合商業施設」のmallや「モグラ」のmoolを表現されたかっただろうと勝手に推察して、レビューを終わりますw
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トコさん、レビューありがとうございます。 新しい挑戦に不安も抱えていたのですが、読む前から期待いただけてとても嬉しいです。 臆病にならず、これからも挑み続けようと思えます。 本作はファンタジーとヒューマンドラマの配分に苦心しました。 自分の持ち味を捨てていないか、ちゃんと読者の心に響く話になっているか心配だったのですが、トコさんに「らしい」と言っていただけてほっとしました。 複合的!ショッピングモールと絡めたお洒落な表現ですね……!( ゚д゚)素敵! まさに仰る通りで、一番の後悔は二人の(特に奏音の)心理を描写する余裕がなかったことです。実力不足を痛感しました。 いつか二万字くらいに改稿し
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いつもご丁寧にお返事をいただける事、本当に嬉しく思っています。作品を考察する、これは私の「癖(へき)」とも言えるのかもしれませんが、キカさんの作品はそういう興味をビシバシ突いてくる作品ばかりで、本当に読書が楽しい! (たまに考察も的を外しますがw←) これからも読ませていただきます。
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