赤葉小緑

切な怖い和ホラー。色彩的美しさを堪能しました!
「登場する風習などはフィクション」とうたわれていましたが、現実に存在する言い伝えのように感じました。  昔土葬だった墓地。広い野原のT字路。小さな守り小屋。雪の夜の白と黒。仏ノ原の瘴気。雪の中から現れる青黒い手。月明かりの雪原の中、枝にぶら下がる組み紐の色。  イメージされる風景の色彩が鮮やかで、怖いながらもリアルな美しさを感じました。墓地に雪が降り積もった、白い野原。その純白の下には無縁仏の墓が……。日本のどこかにありそうです。  乃上さん独特の穏やかな語り口で、物語が流れるように進んで行くので、今回も目が離せず一気読みでした。主人公の出会った、女の子もどことなく切なさを感じます。正体がわからないのもいいですね。聖・邪を分けない日本的な優しさを感じました。  切な怖い和ホラー。色彩的美しさを堪能しました!
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赤葉小緑さま 『雪仏』をお読みいただき、感想を書いていただきありがとうございます! 夜の雪原から白無垢の花嫁が乗った荷車を引いた花婿が出てきたら……。ある雪の日にふとそんな情景を思いついたところから話を組み立てました。怪しくも美しい様を描きたかったので、色彩について書いていただけたこととても嬉しいです。 土地の因縁話や地域の伝承話が好きで、都合の悪いことは都合よく塗り替えて伝えようとする人間の狡さ滑稽ささえ愛しく感じます。聖・邪、善・悪を決めつけるのではなく、死を描くことで生を考えるような作品を描きたいといつも思っているので、いただいた感想は励みになりました。 これからもじっとり湿り気のあ
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超・妄想コンテスト「雪の思い出」での佳作受賞おめでとうございます! 心からお祝い申し上げます!
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