受賞

雪仏(ゆきぼとけ)

仏ノ原に雪仏を供えると、亡き人が還ってくる【妄想コン/雪の思い出 佳作】

乃上さり

ホラー 完結
14分 (8,000文字)
ホラーですが、グロや残酷な表現はありません

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あらすじ

仏ノ原の近くに住む瑛人の父は、“番屋の守り”という役目を担っていた。雪の日に仏ノ原の番屋で寝ずの番をするのだ。 最初は心霊スポット目当てに訪れる若者グループの監視役と思っていた瑛人だが、実はそこには“

感想・レビュー 2

灯るような恐怖が世界観を見せている

 因習のような地域のことわり、「新雪で雪仏を作ると死者が戻る」という伝承に付属する番屋の役割を、よそ者である主人公の父親が引き受け守り続ける。陰鬱さも感じるそんなバックグラウンドがあり、そこに主人公の
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切な怖い和ホラー。色彩的美しさを堪能しました!

「登場する風習などはフィクション」とうたわれていましたが、現実に存在する言い伝えのように感じました。  昔土葬だった墓地。広い野原のT字路。小さな守り小屋。雪の夜の白と黒。仏ノ原の瘴気。雪の中から現れ
ネタバレあり
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