https://estar.jp/novels/26180935  700☆超えました。地味な企画ですが、皆さんの応援に感謝しています。  もともと児童文学を志していた頃に、児童向けの「日本文学名作全集」「世界文学名作全集」を編纂したいという思いはずっと持ち続けていました。  今回はその延長線上でまとめてみました。  谷崎潤一郎は、夏目漱石、島崎藤村、川端康成といった文豪と共に、日本文学史に燦然と輝く文豪です。  長編ばかりではなく、短編にも優れた作品がたくさんあります。  しかも「谷崎潤一郎」の生涯自体が、次々と有名人が登場する大河ロマンそのものです。  桐生夏生『デンジャラス』をはじめ、有名作家によって谷崎潤一郎が登場する実録小説が書かれていることでも、その人物の魅力が伺えます。  大谷崎の小説や生涯を知らないなんて、あまりにも残念過ぎる。みんなで谷崎を読もうよ。  そんな思いで編纂してみました。アカデミアなエッセーではないので、楽しく読んで頂ければ幸いです。  谷崎潤一郎の『細雪』は、かつて国語の教科書にも取り上げられていたほどの作品です。大長編の中から、若い人にも興味深く読んで頂けるようなエピソードを選んでみました。  『文章読本』は、作家を志す方なら是非読んでみたい著書だと思います。この作品もかつては国語の教科書に度々取り上げられていました。執筆されたのは百年近く前ですが、内容は全然古くなっていません。  読者の心を打つ文章はどうしたら書けるのか? 『文章読本』の非常に有名な項目を抄録しました。  この『文章読本』を読めば、きっとすぐにでも役に立つのではと信じています。  『途上』は日本のミステリーの傑作としても知られています。谷崎潤一郎と妻の千代子、義妹のせい子の三角関係をモデルに描かれたという興味もあり、大変面白い作品です。「現代語訳」として、なるべく分かりやすく読めるように書き直しています。  谷崎潤一郎の生涯のエピソードについては、数多くの資料を元に物語風に再現してみました。谷崎潤一郎と北原白秋、佐藤春夫のエピソードについては今もよく分からない部分があり、資料によって記述が一定していないことをお断りしておきます。  それから谷崎潤一郎の生涯はあまりにも面白すぎて、書き始めたら永遠に終わりがないのではと思ったこともお伝えしたいと思います。  
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