大佐戸達也

過去という言葉では精算できないけど、今と呼ぶには色褪せている。そんな物語です。
 主人公「僕」にとって、父親の記憶といえば子どもの頃に連れられて行ったパチ ンコ屋と、帰りに食べたコロッケの味。そうして社会人になった僕が、同じ町で、一人のくたびれた男に会う。その人は――。  すべてが過去のことってわけにはいかないけど、リアルタイムの感情と呼ぶには色褪せている。多かれ少なかれ誰もが持つ、心の奥のしこりのようなものでしょうか。とても沁みる物語です。
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