大佐戸達也

ページをめくるたびに驚きと感動がありました
 主人公の「石川裕介」が旅先のフランスで出逢った青年「シモン」。裕介は彼から「死んだ父が描いた絵」を託される。それは想い人に贈りたくて贈れなかったもの。相手は日本人で、その絵が日本にあれば彼女の目に触れるかもしれない――と。  ページをめくるたびに驚きと感動がありました。それぞれの人間たちの心の在りようが切なく、まっすぐで、すれ違ったものがつながってゆく充足感…! やがて分かるタイトルの意味と、色彩や光彩のキラキラ感が印象的です。

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