西 東

とらえきれない感情。
仲良くなりたかったのだろう、とは少し違った読後の感想を持ちます。 満たされないのはお腹ではなく心……精神的な部分であるのでしょうね。 思う様に行動出来ない、予測不能の事態に日々見舞われて、渡すべきものが渡せなかった夏休みの出来事が象徴的です。 少しだけどこかで違和感を払拭し、彼女に近付ける切っ掛けになるかもと考えていたのかも知れませんね。 瑞々しい感性を持ちながらソレを自身の中で上手く咀嚼仕切れない、そんなもどかしさと過ぎ去ってしまった過去ゆえに手に出来なかった結果への一抹の寂しさを感じます。 もっとも、そのもどかしさはきちんとした形ではないのでどこかしら孤独感も漂っている気もしますが。
1件・3件
いつも素敵な感想をありがとうございます。 西さんに「仲良くなりたかったとは違う」と言われ、そうなんですと頷いたものの、「じゃあこの子はどうしたかったんだろう?」と改めて考えていました。 もっと大人になってしまえば、「合わない相手」とも何となく表面上だけのお付き合いができ、それでもかなり満足度の高い関係を築くことが可能です。 深みにはまって悩んでしまうのは、この頃だからではないかな、と感じます。 だから、そういう感覚へと気持ちを近づけるだけ近づこうと、それに夢中だったのですか… 「彼女は、どうしたかったのか」を考えてみて、ようやく、「自分に沿わない相手を取り込みたかった」のではないかな、と
1件2件
駒田さんへ 今晩は、お久しぶりに新作が楽しめて嬉しく思います。 『距離感』が上手くつかめていないのかも知れませんね。 『取り込みたかった』は納得。じっくり咀嚼して自分が理解出来るものにしたかったのかもですね。
1件

/1ページ

1件