西 東

初の長編、楽しかったです。
長編と言うだけあり登場人物も多く、また探偵がベテラン(?)新米、エースと三者三様なだけに受け持つ仕事の性質も違う。 それらの違いも楽しめました。 同時期に無関係に始まった仕事が、互いに絡まりあって複雑な構造をしていくのに混乱なく読み進められますね。 別々に受けた一見関係がなさそうな仕事の依頼の関わりが点から線へと変わり、複雑怪奇に思えていた内容が最後には綺麗にまとまって終了し読後の印象は爽やかさと満足感があります。 徹底して現実的な先野さんが、最後にしれっと良い仕事していますよね。 その行動は粋だとかカッコイイと思うのですが、事務所においてのマネージャーさんと共に描写される出で立ちのインパクトの為か今一つ二枚目にはなりきれないキャラクターに味わいがあると感じます。 先野さんとは逆に不思議と関わってしまう三条さんが、市井だけの範囲に終わらず国家機密どころか別の地球規模の出来事に巻き込まれているのが今回はちょっと気の毒に思えもしましたが。 実際に居そうな人達と派手さのない事件に、非日常の存在や出来事が関わっているのは一部の人しか知らないと言う事は実際にあるのかも知れませんね。 最後に『あとがき』を見て思うのですが、メイ子ちゃんが関わると流石に先野さんも非常識に関わらざるを得ない気がします。
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毎度お世話になっております。 感想ありがとうございます。 ミステリー小説の面白さというのはなんでしょうか。 謎を解明する推理でしょうか。 それもあるでしょう。 ミステリーのジャンルでは、すごくいい小説が天才的な作家によって数多く書かれており、読むたびに「これはすごいなぁ」と感心ばかりします。 過去の名作を読むと、とてもではないがこんなすごい話は書けないな、と心が折れてしまいます。読んで楽しむのが正しいと思う。 人をうならせるような謎なんか、凡人の僕には思いつかない。 でもミステリーの面白さはそれだけじゃなく、一見、関わり合いのない事象がつながっていくところではないか、と思うのです。 本
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赤羽道夫さんへ 今晩は。 コメント有り難うございます。 確かにミステリーでは、関係ないと思えた事が意外な所でつながっていく点も面白さなのでしょうね。 三人の探偵が受け持つ、ばらばらに見えていた依頼がどんどんつながっていくのは驚きと共に次は誰がどう動くのかが楽しみでした。 オカルトにはとんと縁のないままの先野さんは、最後までこのままでいて欲しいと一読者として思っています。
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