みか

いまならわかります
静かな風の音や小川が流れる音のように心へすうっと入ってくる詩ですね。 十代や二十代の頃なら、そうならなかったでしょう。 若い時分は、常時敵を作ってはそれと戦い、周囲の期待に応えなければ、自らを保てなかった。 「これが普通なんだ」とされていることを寸分違わずにできなければ、自らの価値を喪失し、誰からも相手にされなくなってしまう。 さらにどんなときも自分を否定し続けているにも係わらず、好きな人には愛してもらうのだ、と強固に信じていました。 何かと争うとは、自らと争うのと同義です。誰かを嫌うとは、自らを嫌うのと同義です。 恐怖という幻想に縛られた私はそんな矛盾だけで成り立っていました。 上記のような状態に陥っている若者は…いいえ、人々は多いように見受けられます。 彼らの気持ちはよくわかる。何故なら、私もその一員だったからです。 ですので、自分自身の過去の姿にそっくりな誰かを見るたびに助けてあげたい、救ってあげたい、と思うのです。 「あなたはあなたのままでいいんだよ」と、ただ単純に伝えてあげたいのです。 特定の宗教に入信してはいませんが、私が見つけたことを素直に記します。 世界を変化させるには、自分の内部を変化させるといい。 そちらへ目を向けろと煽動されてはいるものの、あなたの外側に幸福はない。 あなたが明るいと信じ込まされているものは実は暗い。 そして、不要になったものを手放すのを恐れない。 …………たくさんの本を読みました。 隠されてきた摂理に再会するまで、数十年かかりました。 起きた様々な出来事が、忘却のベールに包まれていた私を目覚めさせたのです。 月並みな言い方ですが、誰であっても、そのように進むものだと考えます。 どんな存在もいつかは目覚めのときがくるのを拒否できません。 各々の魂の選択と、その契約……言い換えると天の配剤によって、すべての存在は闇の中から光を望み、求めるように促されます。 人々が手を伸ばしてつかもうとする光、それ自体になりたいとの願い、これが「幸せ」と誰もが表現するものの正体なのです。 幸せは先に内側から生じて、あなたの経験に彩りを与えてくれます。
1件

この投稿に対するコメントはありません