ともなり

超・妄想コンテスト『雪の思い出』裏会場👑銀賞受賞作品
帰郷した青年がコンビニのイートインで時間をつぶす間、偶然に同級生と出くわし中学時代を思い返す話。 お話の組み立て方が綺麗で、現代と過去を交互に語る事でそのやり取りを使って、変わって行く二人の関係性を強調する事に成功しているように思いました。最低限の登場人物で最大限の世界を構築し、またそれを二人きりにせず、これ以上ないほど適切なキャラクターを挟む事で絶妙な距離感、空気感を作り出し、そしてそれをシーンによって登場させない事で文章以外の方法で物語に緩急をつけていました。淡々とした感じの作風なのにその内側に秘めた灰の中の炭火の様な主人公の気持ちが時々垣間見え、それがラストにおいて劇的な開放とカタルシスを感じました。重要な台詞をあえて書かない、これもまた思い切りが良く逆に手腕を見せる結果に思えました。
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👑銀賞の選出と選評、ありがとうございますm(._.)m なんとか表現したかった部分をこんなにも汲み取っていただき、感激しています! 余談かつ内情的なお話になりますが、本作品は自分で勝手に課していた、「ピックアップルーキー選出を目指して3ヶ月連続応募チャレンジ」の最後の応募作だったのですが、この度目を通していただくまで、読者0で軽く凹んでいました(^_^;) それでもこうやって御感想をいただき、とても救われる思いです!

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