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触れないで 触れさせて 触れてほしい 触れられない
ビンゴろな
2024/5/4 20:34
恋愛は毒にも薬にもなる
とても意味深なタイトル、そして作者コメント欄にて「どこまでこじらせられるか挑戦したい」と公言されていたので、その意気込みにドキドキしながらページをめくらせていただいたのですが…看板に偽りなし! 他作品でイケメンたちを眩しいまでに描き、読者たちに黄色い悲鳴を上げさせてきた花路さんが、別の色の悲鳴を容赦なく上げさせていようとは! それは私も一読者として例外ではなく、春瑠さんへの言動を見る限り達也さんに感情移入するのは、個人的な好みの理由で失礼ながら難しい気がしておりました(それだけ花路さんの描写が徹底しているという、賛辞として受け止めていただければ幸いです)。 それでも「花路さんの作品」という絶対的な信頼感と、なぜ春瑠さんが達也さんに反撃(笑)しないのか、離れないのかが気になっていたこともあり、悲劇かメリバの結末も覚悟しながら息を詰めて拝読しておりました。 そして後半「やはり花路さんの描かれる世界は凄い!」と驚愕させられました。 グラデーションのように、自然に、なんの無理も違和感もなく、いつの間にか全力で達也さんを応援していたのです! 単に私がチョロいだけと思われるかも知れませんが、正直に申し上げて「花路さんの魔法?」と思うレベルで予想外でした。 達也さんと春瑠さんとの再会を心から祈って何度、涙で画面が滲んだことか。 今では、最初の頃の達也さんは愛し方を知らなかったのに「愛し方を理解していて当然」という読者の先入観がストレスを感じさせたのではとさえ思えております。 この作品はBLであると共に、達也さんのみならず春瑠さんの成長も丁寧に描かれた作品だからこそ、完璧ではない生きた人間の体温や存在感が彼らから感じられて、いつしか懸命にエールを送っていたのかも知れません。 良薬は口に苦しと言いますが、達也さんは二度と春瑠さんに苦い思いはさせないでしょうし、互いに最高の良薬として心身を支えてあげられる存在になって欲しいと切に願ってやみません(結婚式のスピーチ?)。 すでにペコメで感情ダダ漏れだったのですが、読後にも薄れることのない感動を与えてくださった花路さんと作品に感謝をお伝えしたくて、つたない言葉ではありますがレビューをさせていただきました。 これからの花路さんの作品、ご活動も楽しみにしております。 このたびも素敵な時間をありがとうございました!(*^-^*)
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花路
5/6 12:55
どうしよう。胸がいっぱいで言葉がありません。ビンゴろなさんにこんなお言葉を頂戴するなんて、幸せすぎて夢のようです。 この話を書いてよかった。ホントによかった! 本作は「ガンバレ!」って応援したくなるキャラじゃない人物が主人公の作品にしてみようと考えて書き始めました。 なぜかというと実は私「いじめっ子タイプの俺様主人公が主導権握っているように見えて、本質的にはメンタルのパワーバランス逆だった」みたいな話が結構好きなんです♪ どう考えてもお前の方があの子のこと好きやろって登場人物が、明らかに愛情表現間違ってるの見てジレジレする展開とかツボなので、自分もそんな作品を書いてみたいと思い立ったのが本作
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ビンゴろな
5/7 1:17
丁寧なお返事をありがとうございます! 大変興味深く拝読させていただきました。 「メンタルのパワーバランス逆」と言われてみて「確かに!」と腑に落ちたり、嫌われていく主人公の過去や展開を作者は先に分かっているというお言葉に共感したりと、いちいち頷かずにはいられませんでした。 「実はウハウハしながら書いたホテルのシーン」というのも、とても分かります! 物語の肝になる場面は内容問わずで描写に力が入りますし、書くのが楽しいんですよね!(笑) 人物ひとりひとりを大切に描いている花路さんが、妥協せずに愛を込めて作品を完成させてくださったからこそ、私たちは見事な「ふり幅」が生み出す感動に触れることが出来たの
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