小池正浩

 春妃さん、どうも。時候の挨拶抜きでさっそく本題をお話しさせていただきます小池です。  本日エッセイを拝読したところ、どうやら次作の執筆に悩まれているということでしたので、僭越ながらというか、ほんとうに偉そうで申し訳ないんですけど、ちょっとだけ僕におもうところを勝手に喋らせてください。といっても、あくまで他人の無責任な意見のほんのワンオブゼムだと軽く聞き流す程度、それこそスルー推奨でお願いします。  長年それなりの数量と種類を読んできた人間のいうことだとこれは受けとってほしいのですが、春妃さんは書き手としてまちがいなく長篇作品を書くことのできるたしかな伎倆の持ち主だと、読み手のひとりとして僕は自信をもって断言できます。長篇を継続して書きつづけるには、そして完結するまで書きあげるには、根幹のアイディアやストーリーを発展させる構想力、人物や背景を素描する造形力、それからもちろん文章や語彙の豊富さとそれだけでなくプラス独自の表現力も、ほかにもモチヴェーション維持のための工夫やスケジュール管理、メンタルにかぎらず単純にフィジカル面でのスタミナといったもろもろまで、さまざまにかなり要求されます。春妃さんは創作者として必須のそれらをちゃんとお持ちですので。  しかも長篇小説はいまだ数多い文芸作品のなかでも花形ですし、商業的にも長篇作家は引く手あまたで需要が高い。メディアミックスにも適している。ざっくりいって、春妃さんのように長篇を一定ペースで量産できる方はいろんな意味で力もニーズもある。大勢の読み手からしたら嬉しいし、ほかの書き手からしたら羨ましいかぎり。プロになれば重宝されること請け合いです。  ですから、ご自身の書きたい物語が明瞭に形づくられないうちは、気長に気ままにあれこれ脳内で空想して遊んで、具体的に見えてきたらプロットを練り下準備を進め、その待機中は思いつけば気分で短篇を書くなり過去作を改訂するなりすればいいのではないでしょうか。  それで、ここからは僕のほんとうに勝手な思いつきというか要望にすぎないのですが、春妃さんのイラストを拝見してあらためてすてきだなあとおもったのと同時に、作品内にとりこみ物語の一部にしてしまったらおもしろいんじゃないかなあと考えつきまして。たとえば、主人公が漫画家志望で物語の創作する過程それじたいを描く小説とか、どうでしょう?
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小池さん、おはようございます⸜(๑⃙⃘'ᗜ'๑⃙⃘)⸝✨昨夜は励ましのコメントをいただき、ありがとうございます♡ あのどうでもいいエッセイを読んでもらえたばかりか、それに関して親身にアドバイスしていただき、めちゃくちゃ嬉しいです🥹✨ そうなんですよね。今創作迷子になってるような状態でいまいち書きたいものが定まっていなくて。でも、何か決めてぼちぼち書いてる生活を送っていないとストレスが溜まりそうで💦 楽しみが長く続くようにいつも長編思考になり、今回、過去に書き留めたアイディアを引っ張り出してあれこれと試行錯誤したものの、やっぱりコレじゃない、とボツを量産しています。汗💦 ようやく
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 いえいえ、春妃さん、僕も完全に『バクマン。』が真っ先に頭に浮かんじゃいましたよ(笑)でも──ってまあ読んだことも実写を観たこともないので断言はできないですが、あれはマンガのなかでマンガを描くというメタフィクション構造のはずなので、もし春妃さんが小説のなかでマンガをあつかうなら、まったく別物の別表現になるかと。  物書きの人って気づけば、ありとあらゆることをネタにしだすとよくいいますよね。咄家とか芸人とかも。見聞きしたこと知っていること、挙げ句、自分が経験したこと人生で起きた出来事の何もかも、成功例も失敗談も見境なく貪欲に、あっ、ラッキー、これ、つかえるじゃんって。  ですので、春妃さん
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