年越し煎餅

『楽市楽座の真の意味』 歴史の教科書で楽市楽座について載っている箇所があるが、その記述が年を重ねていくに従い変更されて、今では全く別の意味となっている。 楽市楽座の意味。 織田信長が従来の座(組合)を解散させて自由に商業が出来る様に市(市場)を開放させたことを指す。 この意味であれば、『楽』の意味が解らない。 楽市楽座とは。 まず前提条件として有数な港町は、戦国大名から独立した『十楽の津(港)』であった。 『十楽』とは。 『往生要集』の中で、楽(束縛されない涅槃の境地)を十段階に分けて説明している言葉からきている。 (聖衆来迎楽、蓮華初開楽、随心供仏楽、等) この十段階の楽が極まった場所を『極楽』と言う。 言わば、『十楽の津』と呼ばれた港町は『極楽の地』であった。 従って楽市楽座とは。 領主が頂点とする封建的な市場原理から、『十楽の津の概念』を採り入れた自由競争の市場原理への転換だった。 ただし間違ってはいけないのは、織田信長は先見の明があって年代順で言えば、最初ではあるが、『織田信長が発明した訳ではない』。 しかしこの極楽の楽市楽座は豊臣秀吉の城下町での実施により再び封建的となり、極めつけが江戸時代の体制の中で衰退していく。
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仏教用語が入っていたのですか~! そこを知らないと、本当の意味が分からないですね! 喜怒哀楽の楽も、 もしかして♪ 楽って何だろ? 楽するのかな? って、ちょっと説明に困る…(^_^;) って思っていましたから…。 不定期掲載コラムみたいですね(o^-^o) 面白いです♪
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当時は大半が仏教用語が含まれていると考えても良いと思います。 何故なら、今回の『楽』にしても、公家や僧侶が日記及び著書の中で使用することかは始まります。 当時の学問も大半が仏典ですから、その仏典から引用することが充分考えられるからです。 そして『楽』の文字は念仏系の思想がよく用いります。 と言うことは、『十楽の津と念仏系宗教』の関係。 またその延長上にある一向宗の発展。 十楽の津と共に巨大化する本願寺勢力へと続くわけです。
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