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60年ぶりのお花見をしましょう
吉田安寿
2024/6/6 20:34
トピックへのご参加ありがとうございました<(_ _)>
切ない悲恋でありながら、「野花のように、それぞれ与えられた場所で精一杯たくましく生きる」という前向きなメッセージが込められており、読了後は清らかであたたかい気持ちになりました。豊さんの気持ちは、相手の幸せを願う無償の愛でしたね。だからこそ、長い時を経て再会し、初恋をやり直す機会が与えられたのかな。可愛らしいカップルの誕生でしたね🥰 さて、「文章が美しくないのか」とのご相談について、率直な感想を申し上げたいと思います。 まず、最も改善すべきは、あまりにも体言止めが多過ぎる点です。きちんと結文せず、安易に使っている印象を受けました。重要なシーンなど、限定的に用いれば独特のリズムを持たせたり、印象を深めたりすることが出来ます。しかし、多過ぎると文章がブツブツと切れたようになり、かえって逆効果になってしまいます。使いどころを吟味してみてください。 また、このお話は三人称で書かれていますが、そこから逸脱するような書き方が散見されました。例えばP1「人々の歓談をお嬢さんの突如たる宣言がかき消した」の所。文節の順番もそうなのですが、「お嬢さん」が非常に不自然です。ここは次の説明文とも併せて、「菜摘は声高く、そう宣言した。あまりに唐突だったため、祖母の喜寿を祝う席は水を打ったように静まりかえる」などとすると、急な感じが演出できますし、簡潔で分かりやすくなると思います。 それから、文を作る際には、感覚的に綴らず、適切な文節の順番をしっかり考慮してみてください。例えばP10「恵子にはこんな胸の高鳴り、久しぶり過ぎて。まっすぐ桜を見てるフリするの一択だ」の所。非常に感覚的で乱れた文になっています。今まで挙げた改善点がすべて集まっている感じです。ここは二人が再会し、初恋をやり直そうとする大切な場面ですから、丁寧に描写すべきかと思います。 例えば「遠いあの日のように胸が高鳴る。恵子は面映ゆい気持ちをさとられぬよう、桜を見つめることしか出来なかった」等とすると良いのではないでしょうか。 ストーリーはとても良いので、丁寧に添削してブラッシュアップなさってください。センスが無いのか? とお悩みのようでしたが、決してそんなことはないです。読者の心を掴むエピソードがきちんと用意されていますし、読み進めさせる力はお持ちだと思います。 ありがとうございました!
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松ノ木るな
6/6 21:00
ご丁寧な添削、ありがとうございます!! うわぁ~! 改善案ひとつふたつ挙げられただけでもう、文章がお上手な人はこういうふうに表現なさるんだぁ──って目からウロコです! あ、私自身も普段から体言止めを多用しすぎるクセは自覚しているはずなのですが…。 今回の妄コン用に関しては プロット時点で「これゆうに1万字超えるわ…」というのを頑張って9千字に着地させ、そこからベソ泣きしながら8千字ぴったりまで削った苦闘がありまして、いつにも増してぶつ切りが多いという結果になってしまいました。8千字はちょっと素人には厳しすぎます…。(ただの泣き言です) 小説を趣味ではろくに読んだことがないせいで、「お嬢さん」の
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吉田安寿
6/6 21:40
確かに8000字は絶妙な設定文字数だと思います。難しいですよね💦 もし私が文字数の調節や添削をするとしたら、冒頭の令和の部分は、まるっとカットすると思います。主役は恵子おばあちゃんと豊さんなので、早く二人の出会いに持って行った方が良いかと(笑) 豊さんが描いた若かりし頃の恵子さんに憧れて、面影のある菜摘さんに惹かれた……という後半の告白だけで、数奇な巡り合わせであることは表現できます。いきなり結婚式のシーンでも問題ないと思いますよ✨ 何人称で書くかについてですが、松ノ木さんは一人称のほうが向いているのではないかな、と感じました。確かに視点や行動の制限などはありますが、三人称でブレてしまう
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