映像化されることを心より望み、多くの人に読まれることを願ってやまない。
 脚本家をめざしていたこともあり、面白い小説を読むと、どうしても自分で脚本を書いて映像化したくなる。  夢氏もご存じの澁谷沓氏の作品もそうである。ただそうした作家は必ずしも多いとは云えない。  今回、劇映画の場面が次々と心に湧いてくる夢氏の作品に出会えたことは、私の無上の慶びとするものである。  この作品は登場人物の全てがいきいきと心のスクリーンで動き回り、夢氏の描写する光景が心のスクリーンに広がってくる。  技術的に拙い人の作品というのは、無機質な活字の文章しか浮かんでこない。即ち頁の中に並ぶ活字の世界のなかで完結しており、心の中に響いてはこない。  この作品は、夢氏の作品の中では今のところ最高傑作であり、これほど映像化が実現して欲しいと願う作品は少ない。  この作品の読者はジワジワと増えて最後は収拾のつかぬ騒ぎになるのではと、今から心配しているものである。  私が非常に魅力を感じたのは裏原のキャラクターである。  もし私が映画化するのなら、裏原の歩いている姿は見せない。気がつくと茜音のそばに立っている得体の知れぬ不気味なキャラクターとして、ラストまで一番力を入れて描くのではないかと思う。裏原には七之助さんか不忍さんがピッタリの配役ではないかと、真剣に考えたりしている。  これほど読者に深く思い入れを持たせる作品を実現した夢氏に対し、私は心からの拍手を送りたい。  そして是非とも映像化が実現するようにレビューを通じ、この作品をお薦めしたい。  とにかく読むべきである‼︎  
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倉橋様 素敵なレビューありがとうございます。 そう言う面で夢が叶うと良いですね。 私にとってもこの茜音の物語は一番の思い入れで書いた言わば、笑われるかも知れませんが力作なんです。 二度と書けないような沢山の描写及び内容からの次の繋がり。 倉橋様の意に添えたいですが、こればかりは、、ですね。 夢で抱いているより心に抱いています。 叶う日は? でも倉橋様の呼びかけの応援には深く感謝致します。 次なる作品を考える時間は無いかも知れませんが、この作品に光が当たる事は願ってます。有りえないけどね。 非定したら淋しいからね。 長文のコメントレビューありがとうございます😊 感謝しかない
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 次回作にも期待しています。何か良いコンテストがあったら是非参加してみてください!

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