倉橋

https://estar.jp/novels/26246047  本日、「詩・童話・絵本」部門で一位になりました。本棚に入れて下さった皆さん。☆を下さった皆さん。コメント、スタンプを頂いたみなさん。つぶやきにコメントを下さった皆さん。XのポストをRTして頂いた皆さんに心からお礼を申し上げます。  僕は息子や孫とキャッチボールをしたとか、買い物に行ったとか、家族団欒、太陽の讃歌を高らかに笑いながら謳いあげる気には全くなれず(息子も孫もいない)、社会の断面を描いてみました。  僕は小さい頃から知っている親戚の女性の障碍者年金の手続きを何度も繰り返しています。  毎回却下です。  年金額は80数万円。独りで生活していくには全く足りない金額です。  ただこのお金が毎月受け取れるということで、例え僅かでも明日への希望を持つことが出来る。一ケ月七万円前後でもそれが尊い価値を持つことになる。  「希望」という言葉は必ず社会を明るくし、国を豊かにしてくれるはずなのです。  たが現実はといえば……。  自分で戦争を起こし、「マネー、マネー」と繰り返す為政者にはすぐに政府から莫大な金額が支払われます。  だが高校も中退し、殆ど寝たっきりの人間には一ケ月七万円の金も払えないというのです。  市役所の年金課には年金保険の支払い金額が不足し、年金を受給できない人たちも大勢訪れます。  彼らの声が届くことはなく、結局は門前払いです。  後に残されるのは人間としての誇りを失い、生きながら死んでいく人たちの姿です。  そしてその様子を横目で見ながら通り過ぎていく人たちの姿です。  この空間の恐ろしさというのは、恐らく見た者にしか分からないでしょう。 「戦争に苦しむ人々を助けんか! 関心を持たない者は人間ではない」 とまなじりを怒らせ、拳を振り上げる人たちには、多分日本という国で日々、展開するこうした光景は見えてはいないし関心もないのではと思っています。  それがこの詩歌集を執筆した理由です。  太陽への讃歌から目を離し、身近にある現実を正面から見るとき、きっと多くの人々に「希望」という言葉が訪れる。  僕はそう信じています。  エブには自分より実力のある人がたくさんおられます。  きっといつか、「希望」に満ちた社会を実現する素晴らしい作品を書いてくださるだろうと信じています。        
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