栄妙子

改めてお知らせを頂いたので読ませて頂きました。 時の宿の存在は魅力的で、主人公の巴御前が知らない事柄を読者に伝える役目も果たせていて、良かったと思います。 巴御前が歴史のヒロインではなく、夫や息子を失ったひとりの女性として、描けているところも良かったです。 巴御前とその家族の物語を中心とする歴史小説として発表するなら、時の宿をもっと平安時代末期の御屋敷らしく書いてみてはいかがでしょうか? 最初にココアを出すよりは、葛湯や白湯など、もっと時代に近い飲み物を出した方が自然に見えます。 ココアどころか抹茶さえ知らない人から見れば、怪しい香りがする泥水に見えて受け付けないからです。 せっかく巴御前が平安時代末期の源氏を語っているのに、時の宿が時代にあっていないので、読んでいて違和感が消えませんでした。 ストーリーが非常に印象的なので、もっと平家物語に漂う無常観をもっと大切にして頂きたいところです。 やりきれない世の中で傷付いた巴御前が、時の宿で知らなかった出来事を知り、義高の手紙等を通し、大切な人々のために出家する。 本筋はよく書けていると思います。 ただ、時の宿が厭世観をぶち壊してしまっているので、時代小説ではなく和風ファンタジーになっているように感じます。 この問題は作者が目指す方向性次第だと思います。 もし時の宿をメインにもってきて、傷付いた人々を癒やす物語を書きたいのならば、このままで構わないと思います。 源平時代の魅力を追求するなら、もっと舞台となる時代背景を描くための勉強が必要だと思いました。
・2件
指摘をありがとうございます。 気に入って下さってとても嬉しいです😃 読んでくれている人がどんな風に思っているのかをしれて良かったです。 物語の細かな修正をしっかりとやっていきます。(*⌒▽⌒*)
コメント、ありがとうございます。m(_ _)m 方向性をもう少し考えて練っていきたいと思います

/1ページ

2件