小池正浩

 春妃さん、タイムループじゃんこれじゃまた夏がやってくるのかよってくらい残暑とはいえない猛暑の日々いかがお過ごしでしょうか、小池です。  できるだけ早くっていうのがもっかの方針なので、今回の批評も休みを利用し一日で一気に書き上げたということもあり、正直まだまだ論じたりないところがあるんですよね。『ひそむ悪鬼』が母親の二十三回忌からはじまっていたのも物語の導入というだけじゃなく、ラストに主人公がたすかる伏線にもちゃんとなっているという、じつは技巧的なものであるとか。  連作の『天使のささやき』なんか各話ごと個別に評したかったのですが、革新批評は作り手や読んだあとの受け手に向けてのみならず、読んでない、読む前の受け手に目をとおしてもらいたいって紹介かねての書評でもあるので、内容への踏みこみ具合い踏みこみ方が微妙にむずかしく、直接的なネタバレを可能なかぎり避けつつ、でも場合によってはある程度あかしてしまったほうが逆に興味をもたれるしと、毎回けっこう作品ごとに工夫していまして、『天ささ』は最初のエピソードからキャッチーなものなのであまり先入観なく作品世界へ入っていってもらったほうがと判断したしだいでして、タイトル作の第七話にかんしても題名の示唆する意味はクライマックスで当然わかるとして、最後の最後に可視化された「想いの糸」は出てこず、目には見えない霊的にも視えない「想いの糸」でヒロインの天使とハンディをもった男の子がつながったんだと、その気持ちのつながり=ほんとうの意味での「想いの糸」で救われるっていうのが、しかも天使自身もってのがメチャクチャすてきじゃないですか──というようなこととか。なんか言い訳がましく、むだにだらだらいま語っちゃいましたね。  そうなんですか、『悪鬼』はもともと妄コン用に書きはじめたものだったんですね、ああ、なるほど、それでやけにやたらやっこさんの姿がしょっちゅう黒かったわけか(笑)。量的にも質的にもあれだけの話をキャラ少なめでつくれたのは、やっぱ春妃さんの才能と技術がたしかだからでしょう。  新作はあせらず急がずでいいんじゃないでしょうか。キャラクターをつくったら、あとは勢いで書いて書いて進めていくっていう最近の一般的な創作スタイルばかりでなく、ストーリーおよびプロットを丁寧にねりこむのも大事ではと僕なんかおもいますし。  それでは。
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小池さん、こんばんは(*'▽'*)ノ✨ そうなんです。悪鬼でやたらと黒を出したのはそのためで(笑)当初、悪鬼が憑いていたのもただの黒い石にしていたのですが、中編に変えるにあたってスピリチュアルなパワーストーンなんかが好きな私は黒曜石を出し、その効果を調べてから悪鬼が憑いていたのはやっぱり古銭とかにしよ!ってなって、石には別の役割を与えて〜……とか考えてました。和同開陳あたりの古銭がいいなぁ、もし続編書く気になったら悪鬼が生まれた歴史にも繋げられそうだし、と。設定を意味深にしてますね(´ー`)wとは言え今のところ書く気にならないのですが💦ホラーを書く難しさを今作で嫌というほど思い
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