月亭脱兎

思春期という心の脆さと行動矛盾
短編の様な読みやすさに油断してページをめくると、その裏に潜む重厚な心理描写が、不意打ちのように胸に刺さる。 その行間に刻まれた感情の軋みや、思春期特有の不安定さ、そして人間の脆さが、読む側に無言のボディブローを打ってくる。 主人公に対して「おまえは一体何を求めているんだ?」という問いが、大人の視点からは浮かぶかもしれない。だが、それこそがこの物語の力だと思う。 かつては自分も持っていた、今はもう見たくない「本音」が、まるで包み隠していたベールをじわじわと引き裂さくように、否応なく開示されていく。 心の奥底に潜んでいた矛盾や葛藤が、暴かれる瞬間、読者はひたすらその残酷さと向き合うことを余儀なくされる。 読み終えた後には、まるで『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラストシーンを目撃したかのような、暗く重い余韻が心に居座る。静かに、しかし確かに、自分の中に蓄積された感情の渦に飲み込まれそうになる物語だ。
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月亭脱兎様 読み直すと色々と直したくなるような拙作に、こんな素敵なレビューを頂けるなんて、本当にありがとうございますm(__)m ここで「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を出されてしまうとは恐れ多い……。 ここのところ、読めていなかったのですが、月亭脱兎様の作品をすごく楽しみにしておりました(*^^*) 展開も面白いですし、さくさく読めるのは素敵だなと思いました。 しかも気が付いたら新作が二作も!! いずれかはそちらの方もお邪魔させて頂こうと思っております。 少し話題がずれてしまいましたが、改めて、最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
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ありがとうございます! ようやくエブリスタの使い方にも慣れてきました💦ページネーションなども参考もしながら結構作り直してます。それが読みやすいのかわりませんが.....また時間あるときにでもぜひ
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