S・H

https://estar.jp/novels/26251536 「虎を追う」人参果編終了です。舞台は人間界に戻ります。飯島と奈津美先生は果たしてうまいこといくのでしょうか? 今回は「悲しい子供の魂に救済はあるか」と言う大きなテーマを背負ってみました。こんな予定ではなかったのですが。 生きてるだけで丸儲け、死ぬこと以外はかすり傷。こんな煽り文句に共感が集まる世の中です。じゃあ、死者は敗者なのか。 残念ながらそのようです。叩かれるにしろ祀り上げられるにしろ、死者は何の権利もありません。生きている人間のおもちゃみたいなもんです じゃあ、無惨に死んでしまった人の無念はどうなる? 輪廻転生の概念は、そんな疑問への一つのアンサーだったのかもしれません。善行を積めば次の世で報われる。というのは苦しい人生を歩んでいる人の救済だったことでしょう。一方で、今お前が不幸なのは前世のお前が悪かったからだ、と言う救いのなさもあります。 何一つ報われることなくこの世を去った小さな子供たちへの救済を、輪廻転生の世界を生きる古代インドの神様をモチーフに、残りを書ききろうと思います。ご愛顧のほどよろしくお願いします
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