正義の反対はもう一つの正義である、というのは日本の大人が大真面目に信じていることのひとつだが、ならばエプスタイン島にある正義とは何だろうか。中国共産党が法輪功の信者の内臓を生きたまま摘出して臓器売買に充てていることの正義とは何だろう。 一神教的に考えるならば、神は悪の存在しえない世界を創ることもできたが、そうしなかった。 一神教徒は自由意志と言う耳なじみのいい言葉でこれを合理化しているが、ネグレクトを受けて生まれて二か月で死ぬ子供や、紛争地帯で飢餓や怪我や病気で死ぬ五歳の子供に、自由意志が何の意味を持つだろう。 悪は実在し、悪は許されている。野放しにされている。その現実と向き合える思想を持たない限り、日本人が成熟しているなどとはとても言えたものではない。
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