有澤いつき

 タオルまで読ませていただきました。文章表現、描写について触れさせて頂きます。  「僕」の一人称で進む恋愛小説ですから、描写が主観的になるのは仕方ないと思います。淡白な内面を映す心理描写は良いと思います。情景に触れると、やや説明的かな、と感じました。座席配置、東階段への道のりなど、目に留まる情景描写がどれもここがこうであるという設定のように感じました。描写で改善が欲しいとすればそのあたりでしょうか。  文章表現について、誤字脱字は割愛するとして、特におかしな表記はないと思います。ただ、お参りの章が不思議と印象に残りませんでした。主人公のパーソナルに迫る大切な話なのに過去形で淡々と語られるからか、合コンの章が印象的すぎたためか、頭にまったく残らない。合コンの章が秀逸で話としてもインパクトがあったので、それ以降はどうしても霞んでしまいます。  読者が離れるというのは(ある方の受け売りですが)読者の都合だと思いますが、もし小説に原因を求めるならば合コン以降の展開に魅力を感じないから、だと思います。少なくとも私は序盤の主人公の淡白さ、厭世観が好きで引き込まれましたが、合コンを頂点に萎んでいくような印象でした。その後の展開として、また新たな山場を用意できればと思います。  最後に、気になった点として、主人公はどうして二次会に行ったのかなあと思います。本当に関わりたくない、めんどくさいなら一次会だけ出てあとはコッソリ抜け出すとかしてもいいはずなのにしないので、ややブレている気が。    以上です。更新頑張ってくださいませ。
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遅くなってしまいましたが、この度はレビュー依頼を引き受けて下さりありがとうございました。 心理描写に関しましては他の小説で稀に褒められることがあるのですが、やはり情景等の描写が弱いのが弱点かな、と改めて思いました。上手く一人称とマッチした描写を心掛けねばと思いました。 合コン章以降はなんだかぐだついたりくどい所がある気がするのですが、どうにもならず力不足感があったりします。読者にとっても同じようにというか似たように感じてしまうのかもしれません。間延びしてる感は否めないです。 もし大幅に改稿するのならばこの辺りにかなりテコ入れをしたいです。しかし現状でやるとさらにぐちゃぐちゃになりそうなので

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