紅鏤輝 施園

胸に突き刺さる様な問。 切々と語り掛けて来る痛み。 誰しもが内に秘める陰の部分――悲哀や怒り、疑念、葛藤、そしてその先に求めて止まない希望が、鋭い切り口の感性で見事に表現されています。 沈沈と降り積もる雪の冷たさに耐え、春に蕾を綻ばせる桜の強さと美しくも散り行く儚さ。まさにそんなイメージを思わせる、素晴らしい詩集です。

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