菊池川詠人

極めて本質を突いた内容ですね。 似たような悩みといら立ちを自分でも感じてきたので共感できます。 ブーム初期にデビューしたライトノベル作家には、文学、社会科学、古典、いろんな分野で恐ろしく広い知識教養を持っている人たちがいました。 たとえば「狼と香辛料」なんかは、経済学と中世ヨーロッパ史を本格的に勉強していないと絶対書けないストーリーですから。 それがいつの間にか「犬猫の耳と尻尾ついた美少女出せばウケるのか!」と勘違いした輩が増えてしまって現状があるのでしょうね。 本当に優れたプロは、一個の作品に出てくる内容は一見チャラチャラしているようでも、その土台には凄まじい量と深さの知識教養があるはずなんです。 ライトノベルであっても、作品に直接出ている部分は氷山の一角。水面下にはその何十倍、何百倍の「見えない土台」がある。 海面上に出ている部分だけを見て「この程度なら自分にでも書ける」と思うのが大間違いなわけです。 ちなみに我輩はそういう若者のために「小説の書き方」と「エブリスタでの宣伝の仕方」を教えるエッセイを掲載してますが、宣伝の仕方の方が圧倒的に人気(閲覧数)が高いんです。 これ、逆でないとおかしいと思うんですけどね。
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