優輝

サークルより、ご依頼ありがとうございます。 前回レビューさせていただいた作品と比べると、視点変更がとても分かりやすく読みやすくなりました。 さて、2作読ませていただいたので茴香様の幕末好き(特に沖田さんと稔麿さん好き)がよーく分かりました(笑 今作は何と言うか、【斬新】ですね、ある意味。もう、目的地へまっしぐらです。まさか幕末行きたい!と願って川に入っただけでタイムスリップに成功、ご都合主義もここまで来ると潔すぎて気持ちが良いです。それ以外にも序盤はいたる所にご都合主義を感じますが、目指す目的地が明確なんで、これはもう「そういうモノ」と受け入れざるを得ないというか。ただ前作と似たような設定になってしまうんで、毎回出だしがこれだと読み手も飽きてしまうかと。例えば【過去を知っている現代人】ではなく【未来が見える幕末人】と変えても茴香様の描きたいイメージはそう崩れないかと思いますんで、色々工夫してみてください。 描写についてはやはりもう少しあって良いかなと感じます。一人称なので視点の人物の体感として目に移った光景、体感する気温や風、匂いなど描くだけでも臨場感が増して感情移入しやすくなるかと。時間帯や季節感など感じさせる描写も特に時代を飛び越えるわけですからその前後には欲しいですね。 人物の書き分けについて、恐らく茴香様の中にはかなり具体的な人物像があるように感じますが、その内の何割程度を文章にされましたか?人数も多く全員イケメンのハーレム状態は、下手すると個々の魅力を殺し合ってしまいます。文章にした内の100%は伝わらないものだ、ということを念頭に置いて、より具体的に書き込んでいくともっと各キャラの魅力が伝わるようになると思います。 友達がいないという淋しい学生生活を送ってきたはずの桃ですが、それにしては明るすぎ、社交的すぎ、警戒心がなさすぎに感じました。明るく振る舞っているのは心の闇を隠すためにしても、一人称の語り内でもやたら前向きで明るいので、少し暗いモノローグを挟むなど伏線をはっても良いかと。憧れの新撰組とは言え知らない人だらけの中に飛び込んで行く時にも堂々と楽しそうにしているのは、友達がいなかった割に社交性ありすぎな気が。そういう性格、と言ってしまえばそれまでですが、せっかく印象的な過去エピソードがあるんで、それを活かすような性格付けの方が良いかと感じました。
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P4 必要なモノのチョイスが笑えましたw 結核の薬って処方箋なしで薬局で買えるものなのか?という単純な疑問が……。 P5 今から幕末へ行く気満々の人が、何故セーラー服のまま来たか!?これは謎すぎる。 せめて剣道着なら(あまり)違和感ない気がするが^^; P7 ここで一様と沖田さんが初登場かと思います。 外観の印象などを桃視点でこのタイミングで入れるのが良いかと。 それと幕末ノートを付けているくらいの幕末好きなら、「はじめ」「屯所」というワードに桃は反応してもいいんじゃないかと思いました。 P9 土方さん、というワードにも無反応な桃、本当に幕末ファンか?? P14~ 剣道の試合のシーン
P24 チラッと横の隊士を見る。泣いていた。 ↑ この「泣いていた」が、ご飯がまずいのが原因だって分かりにくい。 食事自体もったいない時代で食べることに感動して泣いてるかもしれない! 表情とか、様子(吐き出しそうになるのを堪えるようにとか、とても喜んでいるようには見えない、とか)を描写した方がいいですよ。 P27 大部屋で大勢の男と一緒に暮らすのと沖田さんんの部屋で2人で暮らすのどっちが問題なんだ……近藤さんの考えw P28 一様の部屋で暮らすことになったのに何故一様の小姓じゃないんだ……この辺よく分からない(近藤さんの考えがw P32 根をあげる→音を上げる P38 視線に慣れるのが
P69 隠れた闇を隠すために ↑隠れた、を繰り返してしまっているので、「抱えている」闇とか、別の表現に変えた方が。 一が桃を初めて名前で呼ぶシーンですが、一視点の地の文でも橘と呼んでいるので、無意識でしょうか?意識して名前を読んだのならば、その心情をモノローグに入れるべきかと。 P72 「「ぶふっ!」」 ↑地の文の描写を見る限り吹き出したのは桃1人のようですがカッコを二重にした意図は……? P98 最後の会話は一人称の視点からずれますね。 視点切り替えの記号を入れるか……、短いんでここではなく、もう少し後にまとめて別視点で出すか。 P102 桃が症状を説明するセリフですが、これだと何度

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