Mican

 主な問題点は3つ。 1.構成が悪い 2.対話になっていない 3.読みづらい     ・構成が悪い    小説は映画、漫画、アニメなどとちがい映像がない。映像のない小説において構成はとても大切な要素となる。    この小説の構成はまずい。小説は1ページ目で事件が起きないかぎり失敗作といえる。もちろん宣伝された作品や固定ファンのいる作家の作品ならば問題ないが、カネもコネもない個人が読者を得るためには1ページ目に事件を持ってこなければならない。    この小説の1ページ目は平凡な日常が描写されているだけ。『吾が輩は猫である』などの文学的作品に近い構成で、エンターテイメント小説としては失格だといえる。     ・対話になっていない    小説における会話文は対話にする必要がある。つまり会話文と次の会話文につながりがなければならない。    試しにこの小説の会話文だけを抜き出して読んでみると意味が通じない。その理由は会話文と会話文を地の文で無理やりくっつけているから。そのやり方も古臭い売れない文学作品とおなじ。対話になっていないのでキャラクターが死んでしまっている。     ・読みづらい    漢字の比率が多すぎること、常用漢字以外の使用、会話文の少なさ、これらの理由でこの小説は読みづらい。    補助語は漢字にせず平仮名にするほうがよい。たとえば『太郎はヤバ過ぎると思った』という文章があった場合、『過ぎる』という単語は『ヤバい』を補助する言葉なので平仮名にする。つまり『太郎はヤバすぎると思った』と書く。    会話文は30%以上必要。会話文が29%以下の小説はエンターテイメントとしては失格。もしもこの作品をファンタジーの審査に出したとしても、審査員は流し読みした段階でこの作品を落選にする。それは会話文が少ないから。どうせ会話文が少ない作品は読まれないし買われないのだから、そんなものは審査するまでもなく落選になってしまう。実際、この作品を数ページ読んで飽きる人は多いだろう。     ・まとめ    今の時代、天才の書いた文学的な作品とバカの書いたライトノベルなら、バカの書いたライトノベルのほうが売れるし読まれる。ストーリー以前の前に、文体、構成、書き方などがすべて古臭い。まともに読める人はいない。  
3件・1件
さっそくのコメント、ありがとうございます。 丁寧かつ的確な指摘は、全ての作品に言える根本を改めて考える機会となりました。 自己満で終わらせず、失敗作からの脱却を目指します。 再びご指導を願いに行くかと思いますので、その時もどうぞよろしくお願いします。 最後に、貴方に出逢えてよかった。

/1ページ

1件