のはらはな

傷つくのが怖くて、傷つく前に拒否して、相手を傷つけてしまうようなかすみちゃん。 傷つくのが怖くて、傷つけられないように誰かの好意にしがみつくようなすみれちゃん。 ふたりの女の子の、切ない恋と友情。 読んでて、痛くて痛くて涙がでそうな場面がいくつもありました。 今なら、それは違うよとか、もっとこうしたらいいのに、とか言えるけど。 あの頃は、自分も同じだったんだよな、と懐かしくもほろ苦く思い返したりして。 ふたりが少しずつ大人になって、変わっていく姿が想像できて、胸の中が暖かくなりました。 そして、かすみちゃんの新しいお友達も含めて、花の名前の少女たちの、ナイーブでキラキラした成長の瞬間を見せていただけて、とてもキュンキュンしました。 丁寧な情景描写に心理描写。物語に引き込まれます。 ナス田楽パンときなこもちパンには笑いました(笑)。 素敵なお話、ありがとうございました。
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