神山 流衣

世知辛い世の中で誰もが何かしら背負っている、そんな印象を受けました。 変則的で高度な技術で構成がされています。多分著者の脳内で練り込まれたプロットで執筆されているだろうと推測しました。 序盤は蛸さんの前編の余韻を引き継いで読んでいたため、泣きそうでした。 しかし惜しむらくは少し男性側のバックボーンを描き過ぎたかなと…… ハッピーエンドですが、突然の場面転換でそれまで続いていた感情移入が途切れてしまいました。 頁制限がなければ…二人が結ばれた瞬間を濃密に描けたのではないかと… けれども二つの短編を読んだ感想は、甘いだけでないビターなチョコレートを味わったようで、素敵な時間を過ごせました、ありがとうございます。
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