九崎冷水

まだ序盤ですが、これからワクワクするような何かが始まるんだ! と引き込まれました。 まず、開始数ページで主人公に共感を覚えました。腑に落ちない物事、建前や欺瞞が混じりながら回っている現実を見て、世の中そういうもんだと割り切ってしまっている主人公に。既にこの時点で、彼がどんな物語を歩んでいくのか気になりましたね。冒頭の掴みというやつに、きっちり掴まれてしまったわけです。 で、それだけでも数十頁は読む気になれましたが、その後も展開のテンポが落ちることもなく、物語を彩る人物のこともすっきり読み込んでいくことができました。 変わらぬ日常に不満を抱きつつもどこかで諦めているところのある彼は、もしかするとこれから何かをきっかけに変わることができるのか。変わるとすればそれは何が起きた時か。今後の展開の予想がつきませんが、この作品はそれがいい意味で働いているように見受けられました。 これらをひっくるめてあえて一言で表すとすれば。 ――今後、何が起きるか楽しみです!

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