ダガク

恐ろしい、その一言に尽きます。 母親視点のもう一本と合わせて読ませて頂いたのですが、この父母は子供を、感情や思考のある、自分たちと同じ「一個人」として見る事はなかったのだなと感じました。 母は母である前に女であり続け、 父は父にならず子供としてのメンタリティのまま居、 子供だけが本来の「子供」であるのに与えられた役割は「愛玩」と「代替」、もしくは「代償」である人形。 この家族は全員が「子供」のまま、自分が望む都合のいい形の愛情を求めているのです。 主人公の独白という形でそれを描き出した作者さんに感動すると共に、 ここまで極端でなくとも、こういった機能不全の家庭は大なり小なりあるのだろうという現実に気が重くなりました。 家庭を持つ前に、 子供を持つ前に一度は読んで欲しい作品だと思いました。
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ダガクさま初めまして。丁寧なレビュー有難うございます、ダガクさまの解説の逸脱さに変な声が出てしまいました。これを後書きに、寧ろこれが本編でも私構わなげふんげふん 作品のなかで伝えたいことを殆んど汲んでくださり、安心すると同時にとても嬉しくなりました。正直批判レビューを覚悟しておりましたゆえ、ダガクさまの言葉には本当に勇気づけられます。 とはいえまだ「家庭を持つ人に読んでもらいたい作品」だと胸を張れるような代物ではありません。これからまた推敲を重ねていく予定なので、気が向きましたらちらりと覗いてみて下されば喜びます。重ねて、レビュー本当に有難うございました*

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