② あー。コメントまで来た。もうすっかり油断して気を抜きますよー(ぼーん) えーと、続き。それと同期して、勧善懲悪の大バトルがそろそろ欲しいところ。この作品を読もうとする読者は、やっぱりどうしてもバトルに期待してしまうと思うのです。四人それぞれが個性的な強さを持っていて、背後で暗躍する大きな悪の組織が存在しているのですから、それぞれがどんな相手とどんな戦いをするのか、少なくとも私は、やっぱり想像して期待せざるを得ないです。噛ませ犬相手に楽勝する展開は確かに痛快ですが、たまにはラスボス相手に本気で戦って本物のピンチに陥って欲しい。 次に、描写について。 凄くメリハリがついていて良いと思いま
5件
③ 『しばらくして食事を終えた四人。支度を整え外に出ると、ちぎれそうなほど尻尾を振った小柴吉丸が出迎えた。昨日と違い、実に良い天気だ。雲ひとつ無い青空が広がり、気温も心地良い。拓郎は歩きながらぐっと伸びをして立ち止まった。玄関で立ち止まる貞臣の方を振り返る。翼も同じように貞臣に向き合い、三人は自然と握手を交わした』 ここは流れとして、直前まで貞臣の視点が強く投影されて描かれて来たところです。ぽっと視点が四人全員に戻っていますがこれを、 『久方ぶりに賑やかな食事を終えた貞臣は、支度を整えた拓郎たちに続いて玄関の敷居を跨いだ。ちぎれそうなほど尻尾を振って出迎えてくれた小柴吉丸に思わず頬が緩む。
4件
④ 例えばこれに関しては、紫蓮町の終わり方が非常に良かった。その後の一週間を読者に想起させ、ちょっとそこで一拍置きたくなるような終わり方です。これが更に、728ページ、拓郎が優しげな瞳で遠くの凛花を眺めるシーンで終わることができたら私の目からみると満点だったように思います。いったい拓郎が、凛花の言葉に何を感じたのか、拓郎の過去と何か関係があるのか、拓郎はいったい彼女の言葉を聞いてどんな気持ちだったのか、様々な事を読者に想像させ、思わずため息が漏れるような終わり方だった(かもしれませんw)。伏線というよりは息抜きの色が強い紫蓮町の話を、先に述べた『大きな物語』の複線として読者へ強く印象付ける事が
3件
一応こちらも礼を挙げてご紹介しますが、この領域は完全に作者の個性の問題になってきます。私なりに手を加えますがあみーごさんはあみーごさんらしい表現力を、自ら開発して行くのが望ましいでしょう。 まずは情景描写。例えば、P642 『一方、虎雄の元を去った拓郎。だがあの家には帰らず、全く関係の無い方向へと足を進めていた。水仙村は隔離されているというだけあって周りは森に囲まれている。大規模な森の一部にぽつんと村がある状態だ。あの特別な道を通らないとたどり着けないようではあるが』 端的でわかり易くはありますが、悪く言えば説明的、読者の頭に残らない文章です。この森がどんな森なのか、拓郎がどんな精神状態
2件
⑥ ちなみに、その方法ですが。 これも作者ごとにやりやすい方法が違うと思うので何とも言えませんが参考までに私は、文章を作る時、情景や感情、雰囲気などを何となく思い浮かべて、イメージを抽象化して抽出し、それに合う言葉を脳内で検索します。自らの語彙を隅から隅までひっくり返し、納得が行かなければ適当な語句から類語辞典を引いて、比喩表現として使える言葉を探します。ええ、お察しの通り、物凄い時間がかかりますwww なので本当に、あみーごさんはあみーごさんのやり方を見つけて下さい。たぶんもっとライトで軽快な方法の方が、あみーごさんには合っていると思うのです。 人物の描写も同様です。 p638 『国枝
1件
⑦ 以下、誤字など報告。 p594 死は起きていない→殺傷は起こっていない p613 同様→動揺 p633 自負は誇りの事です。→自覚、自責の念など 667 高貴を帯びた→気品を漂わせた 778 おいつ→あいつ 797 交わす→躱す 799 面白くなげ→面白く無さ気 813 目に前→目の前

0/1000 文字