---------- ロト「ぷはー、楽しかった。」 来たときには高く上がっていた太陽も、もう赤くなり沈みかけていた。 タ「僕も楽しかったです。」 ロト「あ………………タ、タイラス。最後にあれ乗ってみないか?」 少し恥ずかしがりながら見つめる先は観覧車。そういえば今日はデート。確かにデートの最後は観覧車というのは僕でも知っている暗黙の了解だった。 並んで歩きながら観覧車を目指す。そういえば二人きりでロトさんの隣に立って歩くのは久しぶりな気がする。いつもなら戦ってばかりだし、そういう時は背中合わせだ。少しなら隣に立って移動というのもあるが、そういう時は大抵走っていた。平和な日常というの

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