Ryo
◇◇ 竹取鬼語 ◇◇
ある日、加祖江の爺さんが 光る竹の中から見つけたのは、可愛らしい女の子。
意気揚々と唐絲婆さんが待つ家へ連れ帰った。
二人は この子を『胡蝶姫』と名付け、大切に育てるが…
この姫、三月も経てば…都でも噂の美女…【傾城】と呼ばれるまでになっていた。
そんな姫の許には昼夜問わず求婚者が訪れたのだが、最終的に残ったのは
総司皇子、稔麿皇子、藤堂右大臣、永倉大納言、原田中納言の五人と…時の帝、土方帝である。
五人の求婚者には、無理難題を押し付け何とか断った胡蝶姫だが…土方帝だけは頑として引かない。
狩りに出たついでに、姫を御輿に乗せ浚おうとまでする
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