もちろん、そこに詰まっている物語は非常に濃く、感情移入するあまり鳥肌が立つシーンも幾度となくありました。そしてもう一度、魔法世界だけをさっと読み返してみると、今度はさほど長くは感じないという不思議。 なので、おそらく原因は魔法世界の長さじゃなくて、その前、現実世界での伏線の長さではないかと。現実世界で煮詰まるまでが結構な分量ありますから、そこから魔法世界に入る時に『いよいよ』感が出てしまって、いよいよと思ったのになかなかクライマックスが来ないから、ちょっと長く感じてしまったのではないかと。場面ごとの起伏はあっても、全体としての起伏が無いというか、起伏の波長が長いから無いように感じてしまうとい

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