拙作へのレビューどうもありがとうございます。 こんなに高い評価で恐縮です。 ご賢察の通り、悠太にとって「正しいところに戻る」とは、不良グループを抜け出て、母と兄の待つ家庭と学校に戻ることでした。 二人の女性の対比にも着目していただけて嬉しいです。 フィリピーナの「リーナ」は悠太にとっては飽くまで話の上でしか知らない人物ですが、年長の二人の不良少年の中では見知っていた彼女の死が暗い影を引いています。 恐らくはまだ若かったリーナが恐ろしい病を得たのは、貧しさゆえに異国の日本で体を売らざるを得なかったためでした。 故国の貨幣価値からすれば少なからぬ金を稼いで帰国したものの、彼女にはもう何の
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