p.9「みーん、みんみんみんみーんと、……入ってきている」。主語がありません。何が入ってくるのでしょうか。主語を文脈に任せてはなりません。読み方によっては「蝉」そのものが、テントに突入しているように取れます。そして、「地鳴りのような調和音」という文があります。「AのようなB」という表現は、AとBの間に関連性がなければ使えません。「調和音」は、ハーモニックな協和音を読者にイメージさせます。「地鳴り」は、恐怖を煽る音です。「調和した、地鳴りのような甲高い声で」という意味でしたら、文章を推敲された方がよいでしょう。(間違っていたらごめんなさい) 同じページ「ぼんやりしていると……鬱陶しさがあった」

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