まとめに入りますね。『ノリ重視』はわかります。それはツカむための武器にもなります。が、リアリティに欠けています。読み手はツカまれたくて助走しています。作品世界へ入りこむための取っかかりを探しています。それをしているときの最初のモノサシは自分の認知している現実です。ここから徐々に物語の世界へ、イマジネーションと共に入りこんでいきます。なので最初ぐらいはそれをしやすいカタチを作って提示してあげるのが書き手の努めだと思います。とはいえ、小説はフィクション──捏造話です。現実と同じである必要はありません。ですが架空の世界にも現実世界同様の整合性が必要です。SFやファンタジーのような現実とかけ離れた世界

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